📈 2025年4月、金価格が連日のように史上最高値を更新中。
国際指標となるニューヨーク金先物(中心限月)はついに1トロイオンスあたり3,400ドルを突破。年初からの上昇率はすでに**+26%超**、金は再び「注目資産」としての存在感を強めています。
🌏 アジア時間に主導される上昇局面
🕒 最近の金価格の特徴は、アジア市場での取引時間帯に高値を更新する傾向が顕著な点。
特に日本時間 午前7時~午後4時にかけて価格が急騰する傾向があり、アジア勢の存在感が増しています。
🇨🇳 中国では、上海黄金交易所(SGE)の4月現物取引量が832トンと前月をすでに上回る勢い。
これは、現物需要の強さと国内資金の「避難先」としての金の存在を示しています。
🇺🇸 米中対立が「ドル離れ」に拍車
💬 トランプ大統領によるFRBパウエル議長の更迭検討報道や、追加関税の発表。
米中対立の先鋭化によって、ドルの信認が揺らぎつつあります。
💵 これまで「安全資産」とされてきた米国債への需要は停滞。
その一方で、国境も発行体も持たない“無国籍資産”としての金に資金が流れています。
📊 金価格の長期推移チャート
🔽 以下のチャートは、1969年〜2025年の金価格(米ドル建て)の推移です。
📈 特に2023年以降の急激な上昇が際立っています。
金価格チャート(TradingView):FPTRENDY
🏦 中国の投資需要と価格乖離
💰 中国の金ETFへの流入は4月上旬だけで第1四半期を超える勢い。
さらに、保険会社が資産の1%を金に配分できる制度も追い風に。年間で**+255トン**の新たな需要が生まれる見込みです。
⚖️ 価格差も顕著で、4月10日にはロンドン先物と現物価格の差が51ドルに。
通常の価格差(平均2.5ドル)を大幅に上回り、中国国内での強い需要を物語っています。
🧠 専門家の見通し:「調整なし」の上昇トレンドへ
🧑🏫 HSBC・スティール氏:
「下落があっても中央銀行の押し目買いが相場を支えるだろう」
📊 シティ:
「今後3カ月以内に3,500ドル到達も視野に」
🚀 ゴールドマン・サックス:
「景気後退リスクが顕在化すれば、4,500ドルも可能性あり」
🔐 結論:金は“無国籍資産”としての魅力を強化
🌐 米中の緊張が続く中、世界中の資金は国境を超えた価値保存手段を求めています。
金はその中心的存在。政治的リスクや中央銀行への不信感が広がる今、**「誰にも属さない価値」**としての金の役割が見直されています。
💎 かつての「守りの資産」は、今や新たな投資潮流の主役へと変貌を遂げつつあるのです。