「相続第一歩は“財産の棚卸し”──見落としがちな資産・名義・負債まで徹底チェック」

📌 相続の第一歩は“棚卸し”から

「相続の準備」と聞くと、遺言や節税を思い浮かべるかもしれませんが、その前に欠かせないのが 財産の“棚卸し” です。

棚卸しとは、持っている資産や負債を一覧にして「見える化」する作業のこと。
これを行うことで、相続対策の全体像がぐっと見えやすくなります✨

まずは、以下の4つのカテゴリに分けて整理してみましょう。


目次

🗂️ 財産の4つのカテゴリで整理しよう

🏠 1. 不動産

  • 自宅、土地、賃貸物件、山林、農地など
  • 登記簿上の名義、所在地、共有者の有無を記録
  • 固定資産税評価額や路線価など、相続税評価に影響する情報もチェック

💰 2. 金融資産

  • 預金(普通・定期・外貨)、株式、投資信託、国債など
  • 暗号資産(ビットコインなど)や電子マネー(PayPay残高、Suicaチャージなど)も忘れずに!
  • 証券会社や金融機関別に口座を一覧化。ネット銀行やID・パスワード管理も重要

💳 3. 負債・契約義務

  • 住宅ローン、自動車ローン、借入金、連帯保証など
  • クレジットカードや家賃保証の連帯責任も確認
  • 「マイナスの財産」も相続対象なので、要チェック⚠️

🎨 4. その他の資産

  • 生命保険、車、貴金属、美術品、ゴルフ会員権など
  • 著作権、商標権、未登記の土地、収益化しているブログやYouTubeチャンネルも対象に!
  • 価値が見込まれるものはすべてリストアップを

💡 ポイント:思わぬ資産が“もめごと”の火種になることも…
👉 名義があるものはすべて対象と考えましょう。


🔍 棚卸しで見落とされやすいポイント

💸 負債の範囲を広く意識!

  • 固定資産税や所得税の未納、個人事業主の借入金、法人代表者の連帯保証も含めて確認
  • 未払いの税金や事業債務も相続対象。漏れのない把握を!

👪 家族間の“暗黙の資産”

  • 親が子に貸したお金、口約束の貸し借り、仕送りや結婚資金など
  • “実質贈与”とみなされて、トラブルや課税の原因になるケースも💥
  • 家族間の金銭の動きは、「その他の資産」や「負債」として記録を!

🏘️ 不動産評価は「数字だけ」に頼らない!

  • 固定資産税評価額や路線価=税務上の基準であって、市場価値とは異なる
  • 売却や分割を予定しているなら、不動産会社に実勢価格の査定を依頼しましょう

🌍 海外資産も忘れずに!

  • 海外の銀行口座、証券、不動産、タイムシェア、海外年金なども相続対象
  • 5,000万円超の場合は「国外財産調書」の提出義務あり
  • 口座番号や管理情報を含めてリスト化を!

💬 あなたなら?
今、家族間の貸し借りや海外口座を思い出してみてください。
何か見落としているものはありませんか?🤔


⚠️ 名義確認と相続の落とし穴

📄 名義こそ、相続トラブルの起点!

相続では、「誰が使っていたか」ではなく 「誰の名義か」 がすべての判断基準です。

  • 不動産の登記が故人のまま
  • 銀行口座が家族名義
  • 株式が旧姓のまま

これらは、相続トラブルや税務調査の対象になりやすいポイントです。

🚨 特に注意!「名義預金」のリスク

子ども名義の通帳に親が資金を入れていた場合、
実質的に親の財産とみなされ、相続税の対象になることがあります。

📌 たとえば…
親が管理し、親のお金で貯めた子名義の口座 → 名義預金と判断されるリスク⚠️

👉 名義と実際の所有者が一致しているか、資金の出どころを今すぐ確認!
※名義預金については、近日公開の「相続トラブルの火種・名義預金とは?」で詳しく解説予定です。


📋 「見える化」の具体例と次のステップ

🛠️ 見える化の方法(おすすめ3選)

  • ✍️ 手書きのノート:紙にシンプルに一覧表
  • 💻 ExcelやGoogleスプレッドシート:項目ごとに整理しやすい!
  • 📱 エンディングノートや専用アプリ:資産管理を効率化✨

✅ サンプルリスト(例)

📁 カテゴリ📝 項目📄 詳細🧷 備考
不動産自宅東京都〇区、名義: 本人評価額: 5,000万円
金融資産普通預金〇〇銀行、残高: 300万円パスワード管理済
負債住宅ローン残債: 2,000万円月々返済額を記載
その他資産YouTubeチャンネル収益: 月5万円アカウント情報を整理済

💡 ポイント:最初はざっくりでOK!
「1カテゴリ10分」から始めてみましょう🔁


🧭 次のステップへ進もう!

棚卸しリストができたら、次にすべきは…

  • 👨‍👩‍👧‍👦 家族と共有して、共通認識を持つ
  • 心配ごとは一人で悩まず専門家に!
    👨‍💼 税理士やFPなどの専門家に相談して、漏れやリスクをチェック!

📣 あなたなら、今日どのカテゴリから整理しますか?
“見える化”の一歩が、未来の相続トラブルを防ぐ大きな一歩になります✨

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

CFP®/1級ファイナンシャルプランニング技能士
公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定
・プライマリー・プライベートバンカー
・資産形成コンサルタント
一般社団法人金融財政事情研究会認定
・NISA取引アドバイザー

目次