2025年4月2日、ドナルド・トランプ米大統領は新たな関税政策「経済独立宣言」を発表しました。この政策は、貿易相手国が米国に課す関税や非関税障壁に対抗し、米国が同等またはそれ以上の関税を課す「相互関税」を導入するものです。これにより、世界経済や投資市場に大きな影響が予想されます。
相互関税の概要
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基本関税: すべての輸入品に対し、一律10%の基本関税を課す。
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国別追加関税:
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中国: 34%の追加関税。
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日本: 24%の追加関税。
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欧州連合(EU): 20%の追加関税。
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台湾: 32%の追加関税。
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ベトナム: 46%の追加関税。 MarketWatch
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インド: 26%の追加関税。 Business Insider
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自動車関連: すべての外国製自動車およびその部品に対し、25%の追加関税を課す。
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例外措置: カナダとメキシコは、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に準拠する製品に限り、追加関税が免除される。 MarketWatch
背景と目的
トランプ大統領は、この政策を「経済独立宣言」と位置づけ、国内産業の保護と貿易赤字の削減を主な目的としています。 2024年の米国の貿易赤字は約1.2兆ドルに達し、そのうち中国との赤字が2954億ドルと最大でした。 フォーブス
日本への影響
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自動車産業: 日本から米国への自動車輸出は2024年に約396億ドルで、全輸出額の約28%を占めています。 25%の追加関税により、日本の自動車メーカーは価格競争力を失い、販売減少が懸念されます。トレーディングエコノミクス
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総貿易額: 2024年の日本から米国への総輸出額は約1,415億ドルであり、24%の追加関税が適用されることで、多くの産業に影響が及ぶと予想されます。
市場と経済への影響
この高関税政策は、世界経済に不確実性をもたらし、株式市場にも影響を与えています。 特に自動車産業や鉄鋼・アルミニウムなどの基幹産業への打撃が大きく、各国との貿易交渉にも緊張感が漂っています。
今後の展望
トランプ政権はさらなる製品や国を対象とした追加関税を検討しており、今後も課税範囲が広がる可能性があります。 各国との交渉次第では、一部製品や地域で例外措置が取られる可能性もありますが、現時点では詳細は不明です。
まとめ
トランプ大統領による「相互関税」は、国内産業保護を目的とする一方で、世界経済や各国との貿易に大きな影響を及ぼしています。特に日本では、自動車産業を中心に深刻な打撃が予想されており、今後も政策動向を注視する必要があります。