みなさん、こんにちは!今日は最近発表されたアメリカの雇用情報についてお話ししたいと思います。
アメリカ労働省が発表した3月の雇用統計を見てみましょう。景気に大きく関わる非農業部門の就業者数は、前月と比べて23.6万人増えました。ただ、予想されていた23.9万人増よりも少し低い数字ですね。この結果がどのようにFRB(アメリカの中央銀行)の利上げの決定に影響するのか、注目が集まっています。
失業率についても、市場の予想よりも良好な結果が出ました。3.5%で、歴史的にもかなり低い水準が続いています。
さて、FRBは過去1年間で40年ぶりのインフレ(物価上昇)に対処するために、利上げを続けてきました。しかし、今年の3月に2つの米国銀行が経営破綻を経験したことで、利上げがもたらす悪影響も懸念されています。それでも、FRBは3月の会合で利上げを続行することを決定しました。
2月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で6.0%増と依然高い水準です。FRBは、インフレとの闘いがまだ途中であるとの立場を取っています。
一方で、市場では次回の5月のFRB会合で利上げを見送る可能性があるとの見方も出ています。これは、銀行経営や景気への悪影響を懸念してのことです。
コロナ禍での労働者不足が賃金上昇を引き起こし、インフレを助長する原因となっていると言われています。そのため、FRBは雇用状況の悪化が一定程度必要であると考えているようです。
FRBは今回の雇用統計や4月12日に発表されるCPIなど、さまざまな情報をもとに最終的な判断を下すと見られています。今後の動きに注目しましょう!