IMF専務理事が語る、世界経済の低迷と今後の見通し

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健太:あのさ、IMFの専務理事が「2023年は先進国の9割で成長率が低下すると予測している」と言ってるって知ってる?

絵美:え、本当?どうして?

健太:ロシアがウクライナに侵略したことと、物価の上昇が原因だって。だから経済が回復しづらくなってるらしい。

絵美:それってどうなるんだろう。IMFは何か対策を考えているの?

健太:IMFは今度の11日に新たな世界経済見通しを発表するんだ。専務理事は「23年の世界経済の成長率は3%未満になり、今後5年間、3%前後で推移する」と言っているよ。それに、「1990年以降、最も低い成長見通しだ」とも言っていた。

絵美:やっぱり心配だね。でも何か対策を考えてくれるってことは、そんなに絶望的じゃないってことかもしれないね。

健太:うん、そうだね。専務理事は各国の中央銀行が金融引き締めを続けていく必要性を強調していたよ。あと、金融不安が広がった場合には、流動性の供給を通じて対処する必要性も示したんだ。

絵美:なるほど、金融引き締めと流動性の供給で対策するってことね。でも、それってなかなか難しいんじゃないかな。

健太:そうだね。特に、米中堅銀行の経営破綻が起こると、金利が上昇する中で、リスク管理の失敗や監督の失策が表面化する可能性もあるって言ってたよ。

絵美:なるほど、金融不安には気をつけないといけないってことね。今後の世界経済がどうなるか、注目だね。

【まとめ】

国際通貨基金(IMF)のゲオルギエバ専務理事は、2023年に先進国の9割で成長率が低下すると予測し、ロシアのウクライナ侵略や高止まりするインフレ(物価上昇)が原因だと述べました。IMFは、11日に新たな世界経済見通しを発表する予定であり、専務理事は今後5年間の成長率が3%前後で推移し、1990年以降で最も低い成長見通しとなると示しました。

専務理事は、各国の中央銀行が金融引き締めを続けていく必要性を強調し、インフレを抑えるための対策を呼びかけました。また、金融不安が広がった場合には、流動性の供給を通じて対処する必要性も示しました。

ただし、米中堅銀行の経営破綻が起こると、金利が上昇する中で、リスク管理の失敗や監督の失策が表面化する可能性があることも指摘されました。金融不安に対する注意が必要です。

今後の世界経済の動向については注目が必要ですが、IMFが対策を考えていることから、楽観的な見方もできます。しかし、各国が協力して経済危機を乗り越えていくことが求められるでしょう。