アキラ: ねえ、ゆかりちゃん、統一地方選挙で記号式投票が一部の選挙で行われるって聞いた?
ゆかり: え?記号式投票って何?
アキラ: 候補者の名前を書く代わりに、印刷された候補者の名前に丸印を付けて投票する方法だよ。これは障害者の方々にとって、投票がしやすくなるんだ。
ゆかり: へえ、それっていいね。でも、なんで全国的に導入されてないの?
アキラ: うーん、それぞれの自治体が条例を定めないといけないから、導入が難しいのかも。でも、もっと広げた方がいいと思うんだよね。
ゆかり: そうだね。誰もが投票しやすい環境を整えることが大切だよね。
記事のまとめ:
今回の統一地方選挙では、島根県と大分県の知事選挙など一部の選挙で、記号式投票が行われます。この方法は障害のある人たちにとって、投票がしやすくなりますが、全国的に導入されているわけではありません。
記号式投票は、投票用紙に候補者の名前を書く代わりに、印刷された候補者の名前に丸印を付けて投票する方法で、地方選挙では、それぞれの自治体が条例を定めることによって行えることになっています。
しかし、これらの選挙でも記号式投票は投票日当日に限られており、期日前投票では自分で名前を書いて投票することになっています。
NPO法人 日本障害者協議会の藤井克徳代表は、「障害のある人の中には自分で書くことができない人が少なくないが、現在の投票の仕組みは自分で書く『自書』が基本になっている。記号式などで本人が実質的に選べるようになれば障害者が政治参加しやすくなる改善につながる」と話しており、誰もが投票しやすい環境を整えるためには、記号式投票を広げることが必要です。
現在、記号式投票は知事選挙では島根、大分、青森、岩手、熊本の5つの県で導入され、市区町村長の選挙については全国の12.3%にあたる214の自治体で導入されています。しかし、都道府県や市区町村の議員を選ぶ選挙では限定的に利用されている状況です。
障害のある人たちの中には、手が自由に使えない、文字を小さな記入欄に書き込めないなどとして、候補者の名前を自分で書くことが難しい人たちがいます。記号式投票が広がれば、障害のある人たちにとっても政治参加しやすい環境が整うことになります。
誰もが投票しやすい環境を整えるためには、全国的に記号式投票を広げることが必要です。自治体や政府は、障害のある人たちが自分で選ぶことができるような投票システムを整えることが求められます。これにより、障害のある人たちも社会的に参加し、自己決定の権利を行使することができるようになるでしょう。