中小企業の退職金制度について、中小企業退職金共済事業制度(中退共制度)について紹介します。
中退共制度は、中小企業退職金共済法に基づき設けられた国の退職金制度で、中小企業が安心・確実・有利な退職金制度を手軽に作ることができます。この制度は、独立行政法人勤労者退職金共済機構・中小企業退職金共済事業本部(中退共)が運営しています。
この制度の目的は、中小企業者の相互共済と国の援助で退職金制度を確立し、これによって中小企業の従業員の福祉の増進と、中小企業の振興に寄与することです。
制度のしくみは、事業主が中退共と退職金共済契約を結び、毎月の掛金を金融機関に納付します。従業員が退職したときは、その従業員に中退共から退職金が直接支払われます。
現在、加入している企業は379,229所、加入している従業員は3,618,125人、運用資産額は約5.4兆円です。この制度は、中小企業にとって重要な退職金制度であり、中小企業の従業員にとっても安心で確実な退職金を受け取ることができます。
中小企業の経営者の皆さんは、中退共制度を利用することで、従業員の福祉の増進と、中小企業の振興につながる重要な制度であることを知っておいてください。中退共制度のパンフレットや約款のダウンロード、無料相談の案内もありますので、ぜひご利用ください。
中退共